鉾田・鹿島という場所について

 移住するに当たっては、やはり住むところについてはしっかりと調べる必要があります。私も、友人に聞きながらいろいろ調べ、インターネットで情報も集め、不動産会社の社長からも情報を聞き、それでこの地域に住もう! って決めました。

地の利について

 鹿島と聞けば、”鹿島工業地帯”、”鹿島アントラーズ”、”鹿島神宮”と想像されるかたがほとんどだと思います。でも、それ以外に何か知ってる? って聞いても、”茨城でしょ?”、”田舎なんでしょ? 不便そうだよね?”という答えがほとんどです。実際、私も検討するまでは、「イバラ」だと思ってました。正しくは、「イバラです」。そんな事も知らないくらいでした。

 高速バスや電車、友人の車で何回か通っているうちに、実は東京から近いんじゃない?と感じたんです。ギフトの仕事柄、以前はあちらこちらに商材の仕入れの商談などで出かけてましたが、東京からたったの1時間で着いちゃう距離なんです。
 高速バスだと、時刻表では80分ほどかかる感じですけど、渋滞が無ければほぼ1時間で着いちゃいます。それに、東京駅から10分おきにバスもでてますし、鹿島から東京にバス通勤されている方も多いみたいです。

 私はここを永住の地として決めましたが、やはり遊びに来られる方の事も考えないと、そのうち誰も遊びに来てくれなくなるのではないかと心配になりましたが、1時間の距離であればその心配もなさそうですね。実際、DIYマスターは秋葉原から何かあるごとに来てくれますし、京都の友人も新幹線とバスで遊びに来てくれました。
 そうかんがえると、同じ1時間でも、長野や群馬、伊豆などに比べれば来やすい環境だなと感じてます。だから、バブルの頃には別荘ブームで注目されたんだと思います。

災害に強い場所 

 地元の方に会って話などを聞いても、あまり災害の被害に遭ったという話は聞きません。
 東日本震災でも、確かに何度も揺れましたけど家屋の倒壊などもなく、津波も鹿島港くらいで、ほとんど被害は無かったようです。実際海辺の物件も見に行きましたけど、壁のひび割れもなく、津波の痕跡も全くありませんでした。津波は「湾」になっているところで波が高くなるので(鹿島港で6mの津波が来たとも聞いてます)、鹿島灘のような湾や港が無いところはその心配も無いようです(流れ込む大きな川もないです)。
 鹿島から鉾田、大洗までの土地は、海底が隆起してできた土地なので、比較的地盤が安定しているそうです。潮来(いたこと読みます)の方は利根川など大きな河川がありますが、鹿島・鉾田は大きな河川がないので、地盤が安定しているそうです。なので、地震での被害も少ないようです。
 ちょうど鉾田のあたりは、「関東フラグメント」というユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートが東京の真下で重なり合って、その破片の北端がちょうど鉾田の先あたりです。TVでも北茨城震源の地震の報道も多いですが、地盤がしっかりしているので、震度4でもそんなにひどい揺れと感じることは少ないです。

 台風についても、直撃することが少ないようです。最近では、千葉に甚大な被害を出した15号、19号、そして20号が熱帯低気圧に変わった時でも、看板や納屋が倒れたり、小さな土砂崩れなどが発生しましたが、通行止めや停電といった被害はありませんでした。
 地面の土地が肥沃でサラサラしているので、どうしても大雨になると流れ出て崩れてしまうこともありますが、甚大な被害までにはいたりませんでした。

 実際、友人が目をつけた高台にある物件も、あの台風で全く被害を受けることはありませんでしたので、ここは安心して住める場所だなと思いました。

鹿島市荒井から見た鹿島灘。標高30m位です。

温暖な気候

 まだ1年住んでいませんが、とても過ごしやすい気候です。
 地元の不動産屋のHPなどでは、気候が温暖などと紹介されていますが、ある意味温暖な所だとは思います。冬は寒いですけど、海と湖に挟まれた梶山は湿度もあるので、都会ほど寒さを感じることはありません。俗に言う「しばれる寒さ」ではないです。
 朝起きて「今朝はちょっと寒いかな?」と感じると、庭に霜が降りていたりして、気温も5℃くらいです。でも、湿度があるのでさほど寒いとは感じないですね。
 雪が積もるようなことは無いようですが、路面の凍結は日が出るまでは要注意ですね。

 夏も経験をしましたが、日中34℃くらいまでにはなりますのでそれなりには暑いですが、心地よい風が吹いてくる(海や湖からの風)ので過ごしやすいです。日中はエアコンをつけないと日当たりのいい部屋は暑いですが、夜は寝るときに1時間だけエアコンをかければ朝までぐっすり寝られますし、下手したらエアコンが要らない時もあります。
 気候については、東京にいるときよりも過ごしやすいと私は感じてます。

井戸水について

 ほとんどの地域が、井戸水を使っています。鹿島や鉾田の街中は水道かもしれませんが、私のいる地域は100%井戸水です。井戸水は子供の頃家に井戸があってよく飲んでましたが、ここの井戸水はとにかくおいしいんです。
 スーパーで売っている安いお茶でも、まったく別物のようにおいしくなりますし、珈琲も甘みが増してとてもおいしくなります。DIYマスターにいつも飲んでいる珈琲をアキバの水で試してもらいましたが、甘みが全然違いと言っていました。
 肥沃な土地にしみこんだ雨水が、こんなにもおいしくなるのは土地の影響だと思います。井戸水なので、いくら使っても料金は定額なので、毎日新しいお風呂に入れるのはうれしいです。お風呂のお湯も優しいので、還暦を過ぎた体にはありがたい限りです。

天候について

 天候については、曇りの日が多い感じもありますが、朝曇ってても午後には日が出てきたりすることも多いです。でも、晴れの日は紺碧の青い空が見られ、雲一つ無い空の素晴らしさは言葉では伝えきれないです。
 ブログでもよく写真をアップしていますが、写真はなにも加工はしていません。地元の不動産屋の写真でも、真っ青な空を背景にした物件の写真は、まさにそのものです。

 海沿い、山沿い、湖沿いではそれぞれ気候も微妙に違います。山沿いの梶山で雨が降っていても、海浜公園では晴れてたりすることもあります。ですので、家を買われる場合には、どの地域にするか決めるときに、不動産屋さんに希望の地域の天気とか聞いてみるのもいいかと思いますよ。